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2012年4月14日 土曜日
裁判員
裁判員裁判を経た一審判決が続々と出ています。
選任された一般の人々は、当初は戸惑いつつも、重大事件について審理を重ねるごと、責任感と使命感、裁判員同士の連帯感のバランスのもと、最後には出さなければならない結論に向けて重圧に耐えつつ議論を重ねる。 裁判員の方の会見を見ているとそんな状況がひしひしと伝わってきます。
極刑が適用されうる事件において、自白もなく、目撃者もなく、状況証拠のみで有罪無罪を判断しなければならない状況は、想像を絶しますね。
ところで、裁判員裁判は一審のみで、控訴されたら職業裁判官のみによる裁判になります。新制度の維持に年間何十億もかかるでしょう。そして、我々司法書士は弁護士さんとともに裁判員に選任されることはありません。
【十二人の怒れる男】
1953年 アメリカ
監督 シドニー・ルメット
出演 ヘンリー・フォンダほか
密室劇の名作。白黒、終始裁判所の控室の場面ですが、全く飽きさせず、魅せてくれる。
【12人の優しい日本人】
1991年 日本
監督 中原俊
脚本 三谷幸喜
出演 豊川悦司ほか
三谷幸喜の脚本で一番好きな映画です。
当然、日本に裁判員裁判制度がない時代に描かれた作品で、もしも、日本に陪審員制度があったら、日本人の民族性や性格から、こんな感じになるんじゃないかな~といった設定で、とてもユーモア、ウィットに富んでいると同時に恐ろしくもなる。
投稿者 秋山司法書士事務所 | コメント(0) | トラックバック(0)
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